ファイルコインとチェーンリンクの統合
3月24日、Web3制作ソリューションに向けて、より先進的な分散型ストレージを提供するために 時価総額ランキング19位(執筆時)のファイルコインとランキング11位のチェーンリンクが統合することを発表しました。

We’re excited to announce that Chainlink — the industry leading decentralized oracle solution—is integrating with Filecoin — the world’s largest open-source, decentralized storage network — to enable bidirectional connection between the Filecoin Network and smart contract enabled blockchains such as Ethereum.
皆様にお知らせできる事に胸の高なりを抑えきれないでいるのですが、分散型オラクルサービスの提供で業界をリードする「チェーンリンク」はオープンソースとして世界でもっとも巨大な分散ストレージネットワークである「ファイルコイン」と統合します。イーサリアムのようにスマートコントラクトが使えるブロックチェーンとファイルコインネットワークをつなぎ、双方向から活用することができるようになります。
https://filecoin.io/blog/posts/filecoin-and-chainlink-integration/
この統合により、ブロックチェーン上のスマートコントラクトでチェーンリンクが提供するオラクルサービスとファイルコインが提供するストレージネットワークを活用することが出来るようになります。

チェーンリンクが提供するオラクルサービスとは?
スマートコントラクトは契約条件をあらかじめプログラムすることで、条件が整った時に通貨の支払い(移動)ができるので、人の判断を介さずに自動的に契約を履行することができる仕組みです。しかしながら、間違った情報によって契約条件が整った場合にでも自動的に契約を履行してしまいますから、スマートコントラクトの契約条件において判断材料となる情報は高度な正確性が要求されます。
そこで必要になるのがオラクルサービスです。オラクルとは何らかのデータを参照する事を指しているのですが、チェーンリンクが提供する分散型オラクルサービスとは複数に分散された情報ソースを統合する形で、安定して正確性の高い外部情報を提供することができ、仮想通貨のマーケットプライスを始め、様々な外部情報を安心してスマートコントラクトに使うことができます。

スマートコントラクトアプリケーションがより高度になり、より多くのデータが生み出されるほどに、ファイルコインの分散データストレージを活用したいというWeb3.0開発者からの需要が高まっています。その為には、ファイルコインと他のブロックチェーンや従来のWeb2.0システムなどの外部システムとの間に安全で信頼性の高いデータの交換が必要です。それを可能にするのがチェーンリンクであり、ファイルコインの双方向通信機能を実現します。